今回は変数(へんすう)について説明します。
変数はプログラムを作るに際して避けて通れないものです。
といっても、コツをつかめば難しいことなんて何もありませんので安心してください。
VBA用語:変数(変数)
まず、変数とはどんなものかをざっくり言うと、
変数とは、値を格納する「入れ物」のことです。
値を格納?
入れ物?
よくわからないと思いますので説明します。
変数は値を格納する「入れ物」
具体例を出して説明します。
例えば、飲み会のお金を集金するとします。
10人に対し、一人当たり3,000円を集金しますが、集金するためには、集めたお金を入れる「集金袋」が必要です。
この集金袋が変数になります。
集金袋という変数に 3,000円を10人分 入れる
これをコード的に記述すると
集金袋 = 3,000円 × 10人
syukinbukuro = 3000 * 10
というようになります。 「*」は、「×(かける)」という意味です。
変数名は自分の好きに自由に決められます。
ここで、「=」は、数学の「イコール」という意味ではなく、「右辺の値を左辺に入れる」という意味で使われます。
変数を使用するには、型を合わせる必要がある
変数を使用するには、型(かた)を合わせなければなりません。
型ってなに?
となりますよね。
ざっくり言うと、型は、変数に入れる値の種類のことです。
具体例で説明します。
上の例では、集金袋(変数)に集めたお金を入れました。
集金袋には、お金という種類のものしか入れることができません。(集金袋なので当然ですよね。)
このときの、「お金という種類」というものが「型」にあたります。
お金という種類以外のもの、例えばスイカを集金袋に入れようとしても入りませんよね。
スイカを入れるなら、集金袋ではなく、カゴが必要ですよね。
すなわち、変数は、変数の種類に合ったもの(型)しか入れることしかできません。
VBAでは、単なる数字を扱うのか、文字を扱うのか、ワークシートを扱うのか。。。という種類(型)があります。
代表的な型の一例には、以下のようなものがあります。※型は、かなりたくさんあります。
- 整数型(long) ・・・ 数字を扱う
- 文字列型(string) ・・・ 文字列を扱う
- ワークシート型(worksheet) ・・・ ワークシートを扱う
変数の型は、変数を使用する前に宣言する必要がある
変数を使用する前に、あらかじめ何の型にするか宣言する必要があります。
つまり、変数Aでは文字列を扱うから文字列型にする、変数Bでは数字を扱うので整数型にする。。。などです。
変数の宣言の書き方は
Dim 変数名 as 型
Dim A as string
Dim B as long
というように記述します。
変数のまとめ
変数は、以下のとおりになります。
- 変数は値を格納する「入れ物」
- 変数を使用するには、型を合わせる必要がある
- 変数の型は、変数を使用する前に宣言する必要がある
変数は慣れればなんてことありません。習うより慣れろ!です!
コメント
[…] 型については、Excel VBA入門 その10:VBAの用語の説明(4)変数(へんすう)も参考になります。 […]