ExcelVBA・SQL・Access｜指定した日付のレコードをFormatで抽出する

ExcelVBAを使ってAccess内の指定した日付を条件にレコードを抽出するにはFormat関数を使います。

Format関数を使えば、「日」のみならず「月」や「曜日」などで抽出することが可能です。

今回はAccessデータベースにFormat関数を使って指定した日付のレコードを抽出する方法について徹底的にお伝えしていきます。

ExcelVBA・SQL・Access｜指定した日付のレコードをFormatで抽出する
1. Format関数で指定できる値の種類
まとめ

VBAを使ってAccess内の指定した日付のレコードを抽出するには、Format関数を使います。

▶構文：Format関数を使って指定した日付のレコードを抽出する

WHERE Format(フィールド名,指定値の書式)=指定値

Format関数は指定したフィールドを、「指定値」で抽出します。

その際に「指定値」をどのような書式にするかを指定します。

例えば、４月のレコードを抽出したいときは、

指定値 → ‘４’
指定値の書式 → ‘ｍ’ （mは月を表します）

として、

"WHERE Format(入荷日,'m')='4';"

のように記述します。

このとき、「指定値の書式」及び「指定値」を「’（シングルクォーテーション）」で囲みます。

Format関数で指定できる種類については後述します。

まずはFormat関数を使って指定した日付で抽出するサンプルコードを見てみましょう。

テーブル「商品マスタ」のフィールド「入荷日」で「４月」のレコードを抽出したいときの記述方法は以下のとおりになります。

【テーブル「商品マスタ」】

Sub 指定月のレコードを抽出する()
  Dim cn As ADODB.Connection
  Dim rs As ADODB.Recordset

  'Connectionオブジェクトを作成
  Set cn = New ADODB.Connection
  'Recordsetオブジェクトを作成
  Set rs = New ADODB.Recordset

  'データベースを開く
  cn.Open _
  "Provider=Microsoft.ACE.OLEDB.16.0;" & _
  "Data Source=" & ThisWorkbook.Path & "\テスト.accdb;"

  Dim vSQL As String

  vSQL = "SELECT * FROM 商品マスタ "
  vSQL = vSQL & "WHERE Format(入荷日,'m')='4';"

  'SQLを実行
  cn.Execute vSQL

  '「商品マスタ」テーブルのデータを取得してA1セルに転記
  rs.Open vSQL, cn
  Range("A1").CopyFromRecordset rs
  rs.Close
  cn.Close
End Sub

【実行結果】

実行結果のように、４月のレコードで抽出されていることがわかりますね。

【参考】日付を範囲指定してレコードを抽出したい場合の記事

ブイサバ【Excel VBAサバイバル】～とりあえずここに来れば解決できる～

VBA・SQL｜AccessでBETWEEN ANDを使い範囲内の日付のレコードを抽出する

http://club-vba.tokyo/vba-sql-between/

VBAを使ったSQLで、ある範囲内の日付のレコードを抽出するには、BETWEEN a AND bを使います。今回は日付を期間指定するための方法として具体的な使用例のサンプル日付の範囲指定に変数を用いた場合の書き方入力フォームから

それではFormat関数で指定できる値の種類について見てみましょう。

Format関数で指定できる値の種類

Format関数で指定できる値の種類は以下のようになります。

文字	説明	指定値の例
d	日を１桁または２桁の数字で指定	1,3,10,31
dd	日を２桁の数字で指定	01,03,10,31
ddd	曜日を英語の省略形３文字で指定	Sun, Wed
m	月を１桁または２桁の数字で指定	1,2,10,12
mm	月を２桁の数字で指定	01,02,10,12
q	その日が属する四半期で指定	1,2,3,4
yy	西暦の下２桁で指定	01,02,19,20,99
yyyy	西暦の４桁で指定	1980,2021
h	時を１桁または２桁の数字で指定	0,1,10,23
hh	時を２桁の数字で指定	00,01,10,23
n	分を１桁または２桁の数字で指定	0,1,10,59
nn	分を２桁の数字で指定	00,01,10,59
s	秒を１桁または２桁の数字で指定	0,1,10,59
ss	秒を２桁の数字で指定	00,01,10,59

また、「2021年7月」を指定する場合のように複数の指定値を用いたいときには、以上の指定方法を組み合わせて以下のように記述します。

"WHERE Format(入荷日,'yyyym')='20214';"
'または
"WHERE Format(入荷日,'yyyymm')='202104';"

のように指定したいものを組み合わせて記述します。

まとめ

今回はAccess内の指定した日付を条件にレコードを抽出する方法についてお伝えしました。

指定した日付のレコードを抽出するにはFormat関数を使います。

Format関数の構文は以下のとおりです。

WHERE Format(フィールド名,指定値の書式)=指定値

たとえば「2021年7月」のレコードを抽出したいときの記述は以下のようになります。

"WHERE Format(入荷日,'yyyymm')='202104';"

Accessのレコードは指定する条件で抽出してなんぼみたいなところがあります。

ぜひ今回のFormat関数を使って指定する日付のレコードを抽出する方法を使ってくださいね☆