みなさんは「msoFileDialogFolderPicker」を使っていますか?
「msoFileDialogFolderPicker」は、ダイアログボックスを表示してフォルダを選択する方法ですが、エラーが出て思った通りに動かないことがあると思います。
今回はmsoFileDialogFolderPickerのエラー原因・対処方法について徹底的に説明していきます。
msoFileDialogFolderPicker のエラー原因・対処方法
msoFileDialogFolderPicker とは
msoFileDialogFolderPickerは、ApplicationオブジェクトのFileDialogプロパティで指定できる引数の一つで、ダイアログボックスを表示して「フォルダを開く」ことができるマクロです。
以下のように記述します。
【構文】Application.FileDialog( msoFileDialogFolderPicker ).Show
「Show」を付けることで、ダイアログボックスが開きます。
ちなみに、FileDialog()内に記述する引数によって、以下の表のようにさまざまな処理を行うことができます。
引数 | 処理 |
msoFileDialogOpen | 「ファイルを開く」ダイアログボックスが開く |
msoFileDialogSaveAs | 「名前を付けて保存」ダイアログボックスが開く |
msoFileDialogFilePicker | 「参照」ダイアログボックスが開き、「ファイルを選択」できる |
msoFileDialogFolderPicker | 「参照」ダイアログボックスが開き、「フォルダを選択」できる |
msoFileDialogFolderPicker で発生するエラー
VBAで「msoFileDialogFolderPicker」を使った際によくあるエラーは、以下のような「’File Dialog’メソッドは失敗しました」と表示されるエラーです。
デバッグボタンをクリックしてエラー箇所を表示させると、以下のように msoFileDialogFolderPicker が黄色くエラー箇所として表示されます。
msoFileDialogFolderPicker のエラー原因・対処方法
「’File Dialog’メソッドは失敗しました」 と表示される原因は、msoFileDialogFolderPickerで使用できるライブラリファイルが設定されていないことです。
解決方法はとても簡単で、ライブラリファイル「Microsoft Office Object Library」を追加すればよいだけです。
以下のようにVBEの参照設定で「Microsoft Office Object Library」を追加します。
VBEの画面で、「ツール」→「参照設定」を選択します。
参照設定のウインドウが開くので、「Microsoft Office Object Library」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
Office と Objectの間に数字が入ります。※ 下の例では Microsoft Office 16.0 Object Libraryです。
これで参照設定完了です。
【まとめ】msoFileDialogFolderPicker のエラー原因・対処方法
msoFileDialogFolderPickerのエラー原因・対処方法などについて説明してきました。
msoFileDialogFolderPickerのエラー原因は、 使用できるライブラリファイルが設定されていないことです。
msoFileDialogFolderPickerのエラー対処方法は 、VBEの参照設定で「Microsoft Office Object Library」を追加することです。
msoFileDialogFolderPickerはVBAのフォルダ選択によく使うものなので、ぜひ参考にしてくださいね!
コメント
全く同じエラーが出て困っていました。
動くようになりました。
ありがとうございます。
お役に立てて嬉しい限りですm(_ _)m