VBAで変数を利用するには、あらかじめ変数の宣言をしておく必要があります。
「変数の宣言」とは、一言でいうと「この変数を今回のコードで使うよ。」ということを、その変数を使用する前にコード上で記述することです。
変数の宣言の記述方法
「変数の宣言」は、
Dim 変数名
と記述します。
「Dim」は、「Dimension」の略で、 「次元」という意味があります。また「寸法、容積」といった意味もあります。
なぜわざわざ「変数の宣言」が必要なのかと言うと、変数の宣言をすることで、変数の名前をExcel VBAに登録し、値を格納するための領域をメモリ上に確保することが必要だからです。
変数の宣言の具体例
「変数の宣言」から変数を使う流れは、以下のように記述します。
Sub 変数を使う()
Dim hensu '変数「hensu」の宣言
hensu = 20 '変数「hensu」に数値20を入れる
hensu = hensu + 10 '左辺の変数「hensu」に右辺の「hensu」+ 10 を入れる
Range("A1") = hensu 'セルA1にhensuの数値を入れる
End Sub
上のコードは、変数「hensu」を使ってセルA1に計算結果を入れています。
コードの流れは以下のようになります。
- 変数「hensu」を宣言する。※変数名(今回の場合はhensu)は基本的に自由に決められます。詳しくは次の項目で説明します。
- 変数「hensu」に数値20を入れる。
- 右辺の変数「hensu(つまり数値20)」に10を加算した値を左辺の変数「hensu」に入れる。すなわち「20+10」の計算結果である30が左辺の変数「hensu」に入る。
- セルA1に変数「hensu(つまり数値30)」を入れる。
VBAにおける変数名の命名規則
VBAでは、変数に名前を付ける場合、命名規則に従って付ける必要があります。
- 変数名には、英数字、漢字、ひらがな、カタカナ、「_(アンダーバー)」を使用する。
- 変数名に空白や「?」「!」「.(ピリオド)」などの記号は使用できない。
- 変数名は、半角255文字以内。
- VBAの関数名、ステートメント名、メソッド名などと同じ名前は使えない(要するに、あらかじめVBAで決まっている単語、今回で言うDimとかは変数名に使えない。)
- 変数名の大文字と小文字は区別されない。
以上のように変数名の命名規則が細かく決められていますが、常識的(?)に変数名を決めていれば特段の注意は必要ありません。たま~にエラーが出るくらいです(笑)
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